本を書くこと、本を出版することは、弁護士、行政書士、司法書士、社会保険労務士、弁理士、税理士、公認会計士、中小企業診断士、土地家屋調査士、海事代理士などの士業にとって有効なブランディング戦略の一つです。
ブランディング出版戦略の効果とその方法について解説します。
- 士業とは
- 士業の資格だけでは差別化は難しい
- ホームページを作るだけでは差別化は難しい
- 本を書くことの意義
- 本を書くことでもたらされる効果
- 本を書くために必要なこととは?
- 自分で数万文字以上の原稿を書けないときは?
- まとめ
士業とは
士業とは、弁護士、行政書士、司法書士、社会保険労務士、弁理士、税理士、公認会計士、中小企業診断士、土地家屋調査士、海事代理士などの職業のことです。
こうした士業は、いずれも難関の資格試験に合格した人だけが就くことができるので、資格を持っているだけでも、専門家であるとの評価を得られますし、クライアントから「先生」と呼ばれるでしょう。
士業の資格だけでは差別化は難しい
士業の資格を持っていて開業している人はいずれの資格でも数万人単位に上ります。
都市部では、数千人といった規模の同業者がひしめいていることも珍しくありません。
そんな中にあって、クライアントから選ばれるためには、差別化が非常に重要になります。
ホームページを作るだけでは差別化は難しい
士業を開業する方の多くは、ホームページを作ることを検討するでしょう。
見込み客にホームページを見てもらい、自分の得意分野や取扱業務を知ってもらい、依頼につなげるという戦略は一般的な方法として知られています。
ホームページを作れば、ある程度の集客は見込めます。
しかし、普通に作っただけでは、同業者と差別化できるほどの効果はありません。
ホームページで差別化するには、SEO対策を行い、特定のキーワードで検索順位の上位に表示させることが必須です。
これができない場合は、ホームページを作っても読まれることなく、依頼につながらないこともあります。
本を書くことの意義
士業にとって本を書くことは、同業者との差別化を図るための有効な手段の一つになります。
「事務所のホームページがあります。見てください」
とURLが書かれた名刺を渡すのと、
「私は、こういう本を書いています。読んでください」
と自分の本を紹介するのとでは、クライアントに与える印象が違うのはお分かりいただけると思います。
後者の方が圧倒的にインパクトがあります。
本を渡せば、すぐに読んでもらえるでしょうし、読んでもらうことで、クライアントに自分のことを理解してもらうことができます。
直接、本を渡さないにしても、本を書いていることは、それだけでその分野の専門家であるとの印象を与えることができます。
本を書くことでもたらされる効果
士業が本を書くことにより享受できる効果は次のとおりです。
- 契約が取りやすくなる
- 問い合わせが増える
- 紹介が増える
一つ一つ解説します。
契約が取りやすくなる
士業が安定した仕事を得るためには、企業などと顧問契約を締結することが重要です。企業が士業と顧問契約を結ぶ際は、実績を重視しています。
ホームページは実績を知るための一つの手段にはなりますが、それだけではインパクトがありません。
本を出している場合は、その分野の実績、経験や知見があることの証にもなるので、顧問契約に繋がりやすくなります。
問い合わせが増える
本を書いて出版することにより、読者からの問い合わせが来るようになります。
読者の中には見込み客も含まれている可能性があるので、問い合わせの内容次第では仕事に繋がる可能性があります。
紹介が増える
士業の本は、見込み客だけでなく、同業者も読んでいます。
同業者に読んでもらうことの効果としては、紹介が増えることが挙げられます。
同業者がクライアントから相談を受けたときは、様々な専門書を読んで解決策を探ろうとします。
それでも解決策が思いつかない場合は、本を出している同業者に助けを求めることもあるでしょう。
あるいは、本を読んだことがきっかけで本を出している同業者とつながりを持ちたいと考える人もいます。
そうしたつながりができれば、仕事の紹介が増えるようになります。
本を書くために必要なこととは?
士業が本を書くために必要なことは、次の2つです。
- その分野の実績、経験や知見
- 執筆力
それぞれ確認しましょう。
その分野の実績、経験や知見
本を書くには、その分野の実績、経験や知見が必要になります。
ホームページは他のホームページを真似するだけで文章を作ることもできますが、本はネットの情報をまとめただけでは、まともなものはできません。
また、他の専門家が書いた内容を拝借するだけでは、剽窃になりますし、文章や構成は違っても、どこかで読んだことがある内容だと、やはり、評価されません。
すると、新しく開業したばかりの人にとっては、実績、経験や知見がないから、本を書けないと思われるかもしれません。
しかし、士業ではないにしても前職の経験を活かす場合は、その経験を基にした内容を書くことができます。その前職と士業の仕事がどうつながるのか、説明できれば問題ありません。
また、職業でなくても自分の体験からビジネスプランを考えた場合なら、その体験が士業の仕事にどうつながるのか説明できれば、本にまとめることも可能です。
執筆力
一冊のまとまった本にするには、最低でも数万文字以上の原稿が必要になります。
士業がホームページを作る場合、一つのページの文字数は2000文字から10000文字程度です。
殆どの場合は、5000文字程度で収まるでしょう。
でも、その文章さえ、書くのが大変で、本業の傍ら書くことができる人は限られています。
最低でも数万文字以上の原稿となると、相当の執筆力が必要になることが分かると思います。
自分で数万文字以上の原稿を書けないときは?
士業が本を書いて出版するためには、まず、数万文字以上の原稿を書くという高い壁が立ちふさがっています。
本業の傍ら、数万文字以上の原稿を書くことは、誰でもできることではありません。
原稿用紙を前にして筆が進まず、あるいは、ワードの真っ白い画面を前にして、途方に暮れてしまうことも多いのではないでしょうか。
そんなときは、執筆力のある他の人に書いてもらうことも検討してはどうでしょうか?
様々な分野の専門書を執筆した経験のある法律専門ライターならば、あなたの書きたいことをあなたに代わって書き上げることができます。
まとめ
本を書く、本を出版することは、弁護士、行政書士、司法書士、社会保険労務士、弁理士、税理士、公認会計士、中小企業診断士、土地家屋調査士、海事代理士などの士業にとって有効なブランディング戦略になります。
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