小説「紫雲女子大学消費者センターの相談記録」は、可愛くて賢く、正義感の溢れる女子大生たちが相談者の依頼を受けて、消費者問題など様々な事件を解決していくリーガルコメディです。
この小説の登場する主要な女子大生は、
- 七緒実乃里
- 神前愛佳
- 芽森琴音
- 白砂菜月
の4名ですが、もう一人、村正悠也という重要人物がいます。
村正悠也は、「天羽法律事務所」という消費者問題に強い事務所に所属し、紫雲女子大学消費者センターの「顧問弁護士」を務めています。
国立京葉大学法学部の出身で、なんと大学4年次に、超難関の司法試験予備試験に合格し、大学を卒業した年に、司法試験の本試験に合格。
小説登場時は、司法修習を終えて天羽法律事務所に入所したばかりという24歳の新人弁護士です。
身長は170センチほどで、イケメンと言えます。
さぞ、4人の女子大生からモテモテでしょう。
ハーレム状態の村正悠也先生の立場が羨ましいとお思いの方もいらっしゃるかもしれませんね。
では、実際のところ、彼の立場はどうなのでしょうか？
まずは、司法試験現役合格の秘訣からお聞きしたいと思います。
では、村正悠也先生。お願いします。
村正悠也先生に質問！
「ぐう……」
【作者】村正先生？
「ぐう……」
【作者】皆様、失礼いたしました。村正先生はお昼寝中のようです。ちょっと、白砂菜月さんに起こしてもらいますね。
「オラーーーー！ 寝てんじゃねえぞ！ てめえも宣伝しろ！」
「痛てぇぇぇぇーーーー！ 尻の骨が陥没したあぁぁぁぁーーーー！ 損害賠償請求だあ！」
「てめえが寝てるのが悪いんだろうが！」
【作者】村正先生、おはようございます。
おはようじゃねえわ！ こんな起こし方あるか！！ っていうか、お前誰だ！？
【作者】あなたの生みの親ですよ。
はあ！？ 俺の生みの親だと？ お前、俺のおふくろじゃねえだろ！
【作者】今日は、村正先生に「紫雲女子大学消費者センターの相談記録」の宣伝に来てもらいました。
宣伝？ ああ、実乃里ちゃんがヒロイン役のあのショートドラマのやつか。
【作者】それとは違うのですが、似たようなものですね。うん？ 手を差し出してなんですか？
出演料は？ 前払いで頼むよ。1時間50万円はもらわねえと割に合わねえから！
【作者】出演料はありません。先に文書でお知らせしたはずですが？
文書だと？ そんなもん、もらった覚えはねえわ！ 金払わねえなら、一言も喋らねえからな！
【作者】仕方ありませんね。神前愛佳さんと芽森琴音さんに説得してもらいましょう。
「ごちゃごちゃ言ってないであんたも宣伝しなさいよね！ これもセンターの仕事なのよ！」
「痛てえ！ 六法でポカポカ叩きやがって！」
「今日は、特別に村正先生がご所望のドライアイス入りのクリームソーダをお出ししますわ。頑張ってくださいませ」
「なんだ！ これは！ 煙が出てるじゃねえか！ 色が変わってるし、何の実験だよこれ！ こんなもの飲めるか！」
【作者】話す気になりましたか？
なるか！ 黙秘だ！
【作者】仕方ないですね。じゃあ、七緒実乃里さんから説得してもらいましょう。
「村正先生、頑張ってください。私たちの活動を知ってもらうためなんです」
「うーん。実乃里ちゃんのお願いなら、頑張るか」
【作者】ようやく、話す気になったらしいですね。
しょうがねえから、喋ってやるよ。質問は手短にな。かったるいから。
【作者】まず、司法試験現役合格の秘訣を教えてください。
司法試験現役合格の秘訣だあ？ そんなもんねえわ！
【作者】司法試験合格後に、母校の大学や予備校から、祝賀会出席の依頼があったと思いますが？
祝賀会？ ああ、そんな知らせが来たな。何か、話せとか言われるらしいから、そんなもの出るわけないだろ！ 司法試験に合格したことなんて、めでたくねえわ！
【作者】司法試験に合格して嬉しくなかったんですか？
嬉しくねえわ！ 大体、騙されたわ！ 俺はな……。
（この後、村正先生に熱弁を振るっていただきましたが、ネタバレのため、カットさせていただきます。）
【作者】なるほど、そういう事情があったんですね。でも、司法試験に合格する秘訣を少し教えてもらえませんか？ その答えを真面目に期待している人もいるかもしれないので。
しょうがねえな。じゃあ、教えてやるよ！
司法試験に合格したかったら、法科大学院（ロースクール）には行くな！ 予備校で勉強しろ！ 予備試験に受からなければ、司法試験も受からねえよ！ 以上！（※あくまでも村正先生の考えです）
【作者】ありがとうございます。短く的確な答えでした。
じゃあ、俺は寝るわ。
【作者】待ってください。もう一つ質問があります。村正先生と実乃里さんはどういう関係なんでしょうか？
実乃里ちゃんは、俺の彼女だ！ 異論は認めない！
ぐう……。
終わりに
真面目な答えを期待した方がいらっしゃったら申し訳ございません。
でも、弁護士村正悠也と四人の女子大生の関係をなんとなく感じていただけたのではないでしょうか？
村正悠也は、予備試験組なので優秀なはずですが、登場当初は全く頼りになりません。
しかし、巻を重ねるにつれて、彼も弁護士としての自覚を持ち、成長してくれることでしょう。
彼の大舞台を用意するためには、続編の執筆が必要です。
皆様のお力添えを賜りますと幸いです。
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