大滝しおんの晴筆雨筆

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分電盤の点検商法に注意! 電力会社やその協力会社が点検時に分電盤交換工事の契約を迫ることはありません!

この記事は日々、紫雲女子大学消費者センター(シジョセン)で行われているミーティングや相談内容について、著者大滝しおんが会話劇の形で書き留めたものです。

国民生活センターによると分電盤の点検商法が流行っているとのことです。分電盤が古くこのままでは漏電火災が発生する危険があるとして高額な料金での電気工事契約を結ばされるという事例が多発しているようです。点検商法の主流は屋根工事ですが分電盤の交換工事に流れたのではないかと見られています。

紫雲女子大学消費者センター(シジョセン)でもこの件についてのミーティングが行われたので書き留めておきます。

 

登場人物

神前愛佳(部長、消費生活相談員、予備試験合格者、法学部3年)

芽森琴音(カウンセラー、お嬢様、家政学部2年)

白砂菜月(アシスタント、空手女子、体育学部2年)

七緒実乃里(アシスタント、ヒロイン、法学部1年)

村正悠也(顧問弁護士、24歳のイケメン?)

 

登場人物の詳細はこちらでご確認ください。

ootakishion.com

 

愛佳「それじゃあ、ミーティングを始めるわよ」

実乃里・琴音・菜月「よろしくお願いします」

村正「よっしゃー! ポケモンゲットするぜ!」

 

村正先生は、スマホのゲームに熱中している様子です。

 

愛佳「今日は、国民生活センターが分電盤の点検商法が流行っているから注意するように呼びかけているという話よ」

実乃里「分電盤……? どういうものでしょうか?」

琴音「いわゆるブレーカーの事ですわね。ブレーカーが収められている箱のことを分電盤と言うんですわ」

実乃里「あっ。ブレーカーの事だったんですね。電気を使いすぎるとブレーカーが落ちますよね」

愛佳「そうね。その分電盤の点検商法というのが流行っているらしいわ」

菜月「分電盤って、電力会社の人が4年に1度の頻度で点検に来るよな。確か、点検に来るときは事前にはがきが送られてくるはすだ」

琴音「その電力会社の点検に便乗して、悪徳業者が点検商法をやっているということですわね」

実乃里「電力会社の点検に便乗されると、電力会社の人なのか、悪徳業者なのか分からないから困りますよね」

愛佳「全くその通りだわ。悪徳業者は電力会社から委託されたと偽って点検に来て、分電盤が古く、このままでは漏電火災になるから交換した方がいいと言い出すらしいわ。そして、その場で、交換工事の契約を迫るのね」

菜月「電力会社の人やその協力会社が、点検の時に交換しろと契約を迫ることはないよな」

琴音「そもそも、分電盤は電力会社のものではなくて、建物の所有者のものですわ。仮に分電盤が古くて危険だとしても、『電気工事店に依頼して交換してもらってください』と言うだけで、点検に来た人が交換工事をすることはないですわ」

愛佳「そうよ。電力会社の人が交換するのはアンペアブレーカーだけだわ。アンペアブレーカーの交換にしても無料で行ってくれるのよ」

実乃里「それなら、点検に来た人に分電盤の交換工事を迫られたら、詐欺を疑うべきなんですね」

愛佳「そういうことだわ」

 

菜月「っていうか、屋根の点検商法をやってた業者が分電盤の点検商法に流れた可能性があるらしいけど、これ、危ないよな。分電盤の交換って電気工事士じゃないとできないよな。屋根の点検商法やってた奴が資格持ってるのか?」

琴音「そうですわ。いい加減な電気工事をやられると、かえって危険な状態になってしまいますわ」

実乃里「それはひどいじゃないですか。高額な料金を取っていい加減な工事をするわけですよね」

愛佳「そうよ。だから、分電盤の交換工事が必要なら、ちゃんとした電気工事業者を自分で探して依頼するべきだと言うことよ」

 

愛佳「それじゃあ、実乃里ちゃん、今日の話をまとめてくれるかしら?」

実乃里「はい。電力会社が4年に1度行う点検の際に、その場で分電盤の交換工事の契約を迫られることはありません。分電盤の交換工事が必要な時は、自分で電気工事業者を探して、電気工事士の資格を持っている人に工事を行ってもらいましょう」

愛佳「そうね。じゃあ、大学の内外でも周知するわよ」

 

村正「やべっ! スマホのバッテリーが減ってる! 充電しねえと!」

 

村正先生はケーブルを取り出すと、シジョセンの部屋のコンセントにつないでスマホの充電を始めました。

 

愛佳「ちょっと! 何やってるのよ! 電気窃盗だわ!」

琴音「大学では授業に関係ない私物のスマホの充電にコンセントを使うことは認められていませんわ」

菜月「常識だろ。弁護士のくせにそんなことも知らないのか?」

村正「はあ? 俺はシジョセンの顧問なんだから、仕事で使うスマホを充電する権利があるんだ!」

 

愛佳「仕事じゃなくてゲームをやってたんでしょ!」

実乃里「村正先生ダメですよ」

村正「うーん。実乃里ちゃん、お願い、今日だけ見逃して……! モバイルバッテリーを持ってないし緊急事態なんだ……」

琴音「実乃里ちゃん、こっちにいらして」

菜月「口で言って分からないなら……」

 

菜月が村正に近づき、その後どうなるかは、文響社から出版した「紫雲女子大学消費者センターの相談記録 初回500円の甘い罠」をお読みいただいた方はお分かりでしょう。

 

この会話劇に登場する女子大生たちの活躍は、下記のライトノベル小説「紫雲女子大学消費者センターの相談記録」でお読みいただけます。

ぜひ、ご覧ください。

 

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