紫雲女子大学消費者センターの相談記録を執筆した大滝しおんがリーガルコメディの小説家・作家になるまで 生い立ち編

私「大滝しおん」は、「紫雲女子大学消費者センターの相談記録 初回500円の甘い罠(通称:シジョセン)」を文響社から出版することになりました。

この本は、「読むだけで法学部の消費者法の講義を受けたのと同等以上の知識を習得できるライトノベル」です。

ライトノベルとは名ばかりのお堅い小説ではありません。

「リーガルコメディ」と宣伝されているほど楽しいライトノベルで、法律知識がなくても誰でも楽しめます。

文響社から出版する紫雲女子大学消費者センターの相談記録 初回500円の甘い罠(通称:シジョセン)

文響社から出版する紫雲女子大学消費者センターの相談記録 初回500円の甘い罠(通称:シジョセン)

リーガルコメディであるシジョセンを書いている私も、さぞ、愉快で吹っ飛んだ人物だろうとお思いかもしれません。

でも、ごめんなさい!

リアルの私は、平凡で地味で、教室の片隅にひっそりと佇んでいるような存在感の薄い人間です。

人前に出ることは苦手ですし、小説を書いていることも隠していました。

そんな私がどうして、リーガルコメディの小説家・作家として、文響社から小説を出版することになったのか?

私も不思議に思っているのですが、まずは、私の生い立ちを振り返りたいと思います。

生まれは新潟県村上市

私が生まれた場所は、新潟県村上市です。新潟県最北の地で、様々な名物があります。

市内には三面川という川がありますが、鮭が遡上することで知られています。

鮭の名店がいくつかあり、店内にたくさんの塩引き鮭が干してあるのはよく知られているのではないでしょうか。

私は、お店で買ったことはありませんが、伯父さんが鮭を釣って干すので、いつもそのおすそ分けをいただいていました。

一尾丸ごとでいただくわけですが、身はもちろん、アラもすべて料理に使えるので無駄になる部分が一つもありません。

鮭はいろいろな加工品にすることができますが、私が好きなのは、「鮭の酒びたし」です。

酒びたしとあるので、鮭を酒につけたものというイメージがあるかもしれませんが、塩引き鮭を寒風にさらしてガチガチに乾燥させて、その身を薄くスライスしただけのもので、酒の成分は含まれていません。

酒に浸してから食べるのが本当の食べ方だそうで、本来はお酒のつまみだそうです。

私は子どものころから、「鮭の酒びたし」が好きだった(酒に浸さないでそのまま食べるものです)ので、将来酒飲みになると言われました。でも、大人になってみれば、私は全然、お酒を飲まないので、あてが外れたと思われているでしょうね。

村上で私が一番好きな場所は海です。

村上の海は絶景でも知られていて、笹川流れは特にきれいです。彼方には粟島を見晴るかすことができます。

子どもの頃から海で泳いでいたので、泳ぎは結構得意な方です。

こう書くと海沿いにいたと思われるかもしれませんが、実際にいた場所は山奥でした。

昔は、岩船郡朝日村と呼ばれた場所で、周りは畑や田んぼしかありません。山にはたくさんの山菜がありますが、私が好きなのは、こごみとウルイです。

今では、クマが出没するので、山で遊ぶのは危険ですね。

実は一人っ子の末っ子

実は私は一人っ子です。一人っ子というのは、作家になるのに最適な家庭環境ではないかと思っています。

というのも、一人で空想していたり、本や漫画を読んでいる時間が、兄弟姉妹がいる子よりも長くなりがちだからです。

特に、私は友達が多いわけではないので、必然的にそうした時間が長くなりました。

しかも私は、スマホや携帯は大学生になるまで持ったことがありません。スマホや携帯に読書時間を奪われることがなかったのも幸いしたのかもしれませんね。

一方で、一人っ子でありながら、従兄、従姉はいました。従兄、従姉と書いてあるとおり、私には、従弟、従妹がいません。

いとこの間でも末っ子です。一回り年上の人もいて、子どもの頃は、いとこからもお年玉をもらったこともあります。

いとこよりもその子どもの方が年齢が近くて、彼らは弟や妹のような存在でした。

そういうわけで、一人っ子の良さを享受しつつ、兄弟姉妹のような存在の人がいる環境も知ることができたという意味で恵まれていたと言えます。

小説を書き始めたきっかけ

小説を書き始めたのは、中学生の頃です。

私は時代劇が好きでおもちゃの刀を持ってチャンバラごっこなんかをやっているような子だったのですが、時代劇がテレビからどんどん消えていく中、面白い時代劇が作られないのは、「元となる面白い時代小説がないからだ」と考えていました。

当時、剣客商売や鬼平犯科帳が放送されていましたが、著者の池波正太郎先生は既にずいぶん前に亡くなっていて、新作はもちろん出ません。

池波正太郎先生の後に続く作家がいないのが原因ではないかと思ったのです。

それなら、

「私が時代小説を書いて時代劇を救う!」

という無鉄砲な志で、小説を書き始めたのです。

学校の授業では歴史や日本史が一番好きで、江戸文化歴史検定に合格するくらいのマニアだったので、時代小説なら書けると思っていました。

しかし、実際に書いてみると資料が全然足りなくて、想像で書いている部分がかなり多い小説ばかりでした。

しかも、自分の空想を小説の形で文章化する力は、小説を読んでいるだけでは身につかないことを実感しました。

そこで私は小説を読むだけでなく、小説をノートに模写する練習を始めました。

模写に使ったのは、井上靖先生や池波正太郎先生の歴史小説や時代小説です。

井上靖先生の敦煌、天平の甍、蒼き狼、風林火山や池波正太郎先生の剣客商売、鬼平犯科帳といったシリーズです。

公立の中学だったので、高校受験を控えていた時期に、受験勉強をしているふりをしながら、高校入試とは関係ないこんな模写をやっていたわけです。

でもその甲斐あって? 国語や社会科の成績は良かったので第一志望の公立高校に合格することができました。

歴史学部と法学部で真剣に悩む

高校に入学してからも小説を書き続けていました。

高校には、文芸部がある高校もありますよね。

でも私は、文芸部には所属していません。小説を書いていることは誰にも話さず、こっそり書き続けていたわけです。

当時は、書いた小説を公募に投稿したわけでもなく、インターネットの小説投稿サイトにアップしていたわけでもありません。

発表する機会があるわけでもなく、読むのも自分だけ。

デビューできるかどうかなど考えず、無心にノートに物語を刻み続けていました。

日々、ノートに物語を書き続けることは小説家・作家としての鍛錬になったと思っています。

大学進学の際は、歴史学部と法学部で真剣に悩みました。

私が一番好きな科目は日本史でした。

だから、日本史をさらに極めるべく、歴史学部に進学したいという思いがあったのです。

しかし、大学で歴史学部を学んだ後の進路が描けませんでした。

歴史博物館や郷土資料館などの学芸員になるには、大学院まで進学しなければならないとのことでしたので、経済的に恵まれているわけではない私にはそれは難しかろうと思ったわけです。

進路相談では、

「学芸員でなければ、歴史学が活かせる仕事は学校の先生だね」

と言われましたが、私は学校の先生になりたいとも思いませんでしたし、そうなると普通の会社員しか選択肢はなさそうです。

それに、日本史が好きと言っても、本当に好きなのは、時代劇であって、日本史は時代劇を楽しむための予備知識に過ぎません。

趣味のために高い学費で大学に進学するのはいかがなものかと思ったわけです。

大学に進学するなら、手に職を付けられる学問を学ぶべきだと考えました。

そこで選んだのが法学部という進路でした。

家庭科で未成年取消しやクーリング・オフ等の消費者契約に関する勉強をする中、こうした制度が法律のごく一部に過ぎないということに気づきました。

特に、民法は未成年取消し以外にも、膨大な条文があることを知って、そこにどのようなことが定められているのか知りたいと思ったのです。

「法律は知っていて当たり前。知らないで騙されたとしても、騙される方が悪い」

そんな言葉を法律問題を扱った漫画で目にしたことがきっかけで、それなら、法律をしっかり勉強しようと思ったわけです。

進路相談で、

「法学部なら、弁護士以外にも公務員等いろいろな仕事に就きやすいから潰しがきく」

とアドバイスされたことも決め手となりました。

法学部法律学科に進学

高校卒業後、現役でとある大学の法学部法律学科に進学しました。

昔から司法試験合格者がボツボツ出ており、現在も法科大学院が併設されている大学です。

大学に入ってまずやったことは、図書館に行くことでした。

高校までの教室の部屋を少し広くした程度の図書館とは比較にならない広大な図書館に圧倒されました。

いろんな学部がある大学でしたから、図書館の蔵書もすごく、館内に入るのはまるで冒険のようでわくわくしたものです。

最初に手に取ったのは、六法全書でした。

六法全書という名前からして、ここにすべての法律が掲載されているものと思い込んでいましたが、後にそれは間違いであることを知りました。

六法全書を手に取ったのはその時が生まれて初めてでした。

尋常ではないその分厚さに圧倒されつつ、これからこの条文の一つ一つを消化して覚えていくのだろうかと思うと、法学部に入って大丈夫だったのかなという一抹の不安もありました。

それに、整然と並べられている法律専門雑誌のシリーズの一冊に目を通しても、何が書かれているのか解読不能だったのでなおさらです。

膨大で難解な法律書に圧倒されつつ、図書館で初めて借りた本は、司法書士や行政書士の仕事を物語風に紹介した読み物でした。

弁護士は小説とかドラマでもよく出てくるので、仕事のイメージもなんとなくわかっていましたが、司法書士や行政書士が、どんな仕事をする人なのか知らなかったので興味を持ったのです。

タイトルは忘れてしまいましたが、この物語風の本を読んだことは、大きなきっかけの一つになりました。

それから、弁護士の実務を物語風に紹介した入門書――と言っても導入部分が新米弁護士の物語になっているだけで、大半は実務の解説書になっているものでしたが、そうした本を片っ端から読みました。

法律とは無縁の家庭で育った私にとって、法学部に入ってすぐにこうした本を読んだことは、法学部の講義を理解するのに大きな手助けになったと思います。

私のデビュー作小説「紫雲女子大学消費者センターの相談記録」

本来は、時代小説を書くことを志して、日々鍛錬を続けていた私が、どうして、リーガルコメディを書くに至ったのか?

なんとなく見えてきた方もいらっしゃるかもしれません。

この続きは、後で書こうと思います。

まずは、私のデビュー作となった小説「紫雲女子大学消費者センターの相談記録 初回500円の甘い罠(通称:シジョセン)」をお楽しみください!

【Amazon.co.jp】紫雲女子大学消費者センターの相談記録 初回500円の甘い罠

【楽天ブックス】紫雲女子大学消費者センターの相談記録 初回500円の甘い罠

おすすめの記事